クジラの写真

01-01ザトウクジラP_SW
  ブリーチング 1999年3月

小笠原諸島・母島近くで撮影したザトウクジラのジャンプシーンです。1組の親子にオス2頭が随伴し、いわゆるメイティングポッドの状態だったのですが、1時間近くの間、4頭がそれぞれにジャンプを繰り返し、素晴らしい記録を得ることができました。
調査船は石川県立水産高校の「加能丸(454GT)」。ミクロネシアとマリアナで目視調査を行った、帰り航海でのスペシャルステージでした。
この写真は東京大学出版会より刊行された「新版 鯨とイルカのフィールドガイド」という本に収録されています。監修・大隅清治、著・笠松不二男・宮下富夫・吉岡基という錚々たる先生方ですが、この本の中でところどころに私の撮った写真が出てきます…と、紹介した時点で私が誰だか特定できてしまうのですが、まあ、あんまり気にしないでくださいね。

今回の写真ですが、調査時に撮影された写真の取り扱いについて水産総合研究センターの部長さんと話し合い、すでに書籍等で発表がなされたものについてはブログで紹介してもかまわないとご承認いただきましたので、調査や書籍の広報も兼ねてぼちぼちとお目にかけたい思います。また未発表のものについても撮影者と水産総合研究センター双方に有益な公開のあり方を検討しましょうということなので、死蔵しかかっていた面白い写真をお披露目できる日が来るかもしれません。いや、是非そうありたいと願っています。部長さん、どうかよろしくお願いいたします!
ちなみにこの写真、フィールドガイドではいわゆる“裏焼き”、つまり左右反対に印刷されています。こっちが正解です。この場をお借りしてお知らせしたいと思います(お持ちでない方、本を買ってくださいね~と早速PR)。

石川県立水産高校は統合されて校名も変わり、加能丸は引退して現在は違う船名で取締船として第二の人生を送っています。この写真を撮ってからの10数年の間にいろいろなことがあり、私もすっかりオッサンになってしまいましたが、クジラたちは変わらず今も小笠原の海を訪ねてくれているようです。本物を見たい方、今ならまだ間に合いますよ!ハイシーズンは徐々に終わりに近づいていますが、気の長いクジラはゴールデンウィーク頃までいるそうなので、4月辺りまでは見ることができるかと思います。本物は凄いです。とても魂消ます。そしてとてもとても考えさせられます。是非是非。

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Author:mesoplodon
子供の頃から「生き物」「乗り物」「化け物」好き。海やら街やらで写真を撮っています。

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