操舵号令2


  釧路港中央埠頭にて 1999年8月

操舵号令に「ポール」「スタボール」があることを書きました。「ポール」は「ポート」、「スタボール」は「スターボード」の転訛したものです。

日本では古来、「取舵」「面舵」が使われてきましたが、語源は意外と知られていないようです。諸説あるという話も聞きましたが、私の知る成程な話はこうです。曰く全方位360度を30度毎に12等分し、「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」の12支に当てはめて「子」を北とした時、時計回りに90度、つまり右90度に相当するのが「卯」であることから「卯の舵」→「うむかじ」→「おもかじ(面舵)」に転訛したとか。270度、つまり左90度は同様に「酉の舵」から「とりかじ(取舵)」に転じたということです。ちなみに古い船乗りさんは北東(45度ですね)のことを「丑寅!」と言ったんだそうですよ。
現代の私たちなら「NE(ノーイース)」となります。北は「ノース」、東は「イース」、南は「サウス」、西は「ウエス」です。これらを組み合わせて方位を表わしますが、北北西は「ノーノーウエス」、東南東は「イーサーイース」などと呼んでいます。

もう一つ。
「ポート」と「スターボード」の由来ですが、その昔、日本に船が伝わるずっと前の時代、港(ヨーロッパですかね?)は自然の地形を利用したため、岸壁は陸側が浅く沖側が深くなっていたそうです。当時の船の舵は右舷の舷側に取り付けてあったため、舵が邪魔になるので常に左舷側で着岸していたのだとか。それで左を港側、つまり「ポートサイド(転じてポート)」、右側を「ステアボード(舵という意味で、転じてスターボード)」と呼んだんだよと、ある航海士さんに教わりました。

まだまだ調べると面白いことがありそうで、興味の尽きることがありません。

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Author:mesoplodon
子供の頃から「生き物」「乗り物」「化け物」好き。海やら街やらで写真を撮っています。

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