隣の人のこと


  夜のプラットホーム 2013年1月

私の部屋のお隣さんは、偶然ですが元船乗りのおじさんです。以前は極洋の工船で司厨部員(コックさんです)をしていて、ベーリングはよく揺れて大変だったよなどと話していました。実はこの方、目の病気で極端に視力が落ち、現在はほとんど失明状態なのだそうです。市の補助でヘルパーさんも来ているようですが、いろいろ大変そうです。

ある時この方から不思議な話を聞きました。今の部屋で暮らすようになって、この世のものではない人達が訪ねてくるというのです。今より視力があった時に観察したとのことで、訪問者は昔の着物を着た親子らしい男女や職人風の男性などなど。極めつけは猫くらいの白っぽい生き物(じゃないですよね)で、これは何と二本脚で直立し、額に漢字の「王」のような傷があるとか。皆さん、部屋に現れては何もしないで消えて行ったりするそうです。お隣さんは、別に実害はないから放っておいたんだと笑います。
話しぶりから担がれているようには思えず、また自分自身もかつて不思議な経験をしたことがあったので、そんなこともあるんだなと思ったのでした。

この世の向う側の世界。あるのないのと世間は騒ぎますが、自分に“その時”が来れば分かるでしょうから、今はあまり考えないことにしています。

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Author:mesoplodon
子供の頃から「生き物」「乗り物」「化け物」好き。海やら街やらで写真を撮っています。

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