そうだ、京都へ行こう 3


  存在感! 2016年11月

 京都鉄道博物館展示車両のもう一つのボンネット車、キハ81です。昭和35年、日本初の特急用ディーゼルカーとして登場、上野発常磐線経由の青森行き特急「はつかり」に使用されました。初期にはエンジントラブルはじめ故障が頻発し、当時の関係者の方々の苦労はいかばかりだったかと思います。その後「はつかり」が電車化されると奥羽本線特急「つばさ」、羽越本線特急「いなほ」などの運用に就き、昭和47年和歌山機関区に転出、紀勢本線の特急「くろしお」に投入されました。

 私は高校、浪人時代まで阪和線(天王寺-和歌山間は阪和線を走りました)沿線で育ったので、この、ごっつくも愛嬌のある顔には思い入れがあります。当時すでに車齢を重ねていたはずですが、走る姿は颯爽としていました。乗車すると、急行用のキハ58系とは一線を画す豪奢?な造りと、滑るようなエンジン音であったと記憶しています。そう、今日の実用一点張り若しくは勘違いデラックスの特急車両と違って憧れというか、何か特別な“夢”がありました。

 そんな特急ディーゼルも、紀勢本線の電化により、昭和53年9月30日のさよなら運転をもって引退します。当時高校3年生の私も、この日ばかりはカメラを持って出かけたのでした。その後、大阪・弁天町の交通博物館に展示されたことは知っていたのですが、見に行く機会に恵まれず、今回、実に38年ぶりの再会を果たしました。

 ところでこの、キハ81のボンネットには何が入っているのでしょうか。調べてみると、発電機が入っていたのですね。今ならコンパクトで高出力な機器類も、当時は巨大なものであったようです。また騒音対策としてもこの場所である利点があったようです。でもそれが幸い?して、こんなユニークなデザインが生まれたのですね。ちなみに前出の489系電車のボンネットには、電動発電機と空気圧縮機が入っていたそうです。それは記憶にはないのですが、さぞ大きな音がしたことでしょうね。


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Author:mesoplodon
子供の頃から「生き物」「乗り物」「化け物」好き。海やら街やらで写真を撮っています。

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