枝幸沖にて 1


  俊敏なエトピリカ 2007年5月

 海上保安庁千歳航空基地所属のビーチ350型機、愛称“えとぴりか1号”です。(確か)日本海・オホーツク海で行われたミンククジラ調査の折、枝幸町の沖で飛来しました。このとき乗船していたのは共同船舶の第二昭南丸。大型で、沿岸で見かける漁船とは、ひと味もふた味も異なる船型をしています(元捕鯨船ですからね)。というわけで、どうやら地元の漁船に通報されたようでした。ホタテ泥棒と間違われたんでないの、と船内では噂していましたが、真偽のほどはわかりません。

 目視の調査船はあらかじめ決められたライン上を航走します。港があるとか、他の定期船の航路がどうであるかにかかわらず、統計学的に算出した調査コースですので、関係者でなければ、どうしてこんなところを走っているのか、なぜこの場所でコース変更するのか、さっぱり分からないと思います。ですので、ホタテ漁場に突っ込んでいったり、島に向かって突進したり、基地の近くや演習海域付近をウロウロすることになって、怪しいこと、この上ありません。そのため、これまでにも海上保安庁の航空機が飛来するのは序の口で、自衛隊のヘリコプターが頭上でホバリングしたり、米海軍の駆逐艦が旗流信号を上げて並走したり…。海上自衛隊の対潜哨戒機P3Cもほぼ常連ですが、こちらは船名等確認するのみで、すぐに飛び去ります。一方、常にというわけではありませんが、海上保安庁は航空機、船舶にかかわらず、所属や航海の目的を訪ねてきます。海の警察なので、怪しいときは職務質問というわけですね。国際VHFの16chでまず船名、次いでchを空いているところに移して「何やってますか」と。そういう時はブリッジの当直士官が対応して、クジラの調査ですよ等々説明すると納得して去っていきます。時にどこどこでクジラの群れを見ましたよと教えてくれたこともあって、そうした親近感は町のお巡りさん的なところでしょうか。

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子供の頃から「生き物」「乗り物」「化け物」好き。海やら街やらで写真を撮っています。

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