あの場所


  海を分かつ色 2006年10月

 毎日のことに息苦しくなると、海を思い出します。どえらい時化に遭遇したり、人間関係が窮屈だったり、海の上なりにまぁ、いろいろとあるもので、決してあの場所が一番良かったなどと逃避はしないのですが、海はどこまでも広く、空はどこまでも高く、ただただ眺めているだけで、どれほど癒やされたか分かりません。

 航海そのものが十分、非日常的な出来事なのですが、非日常なりに毎日の生活=日常があって、その合間にほっと一息ついて眺める海や空や雲や夕焼けや虹や生き物たちの姿の素晴らしいこと、美しいこと。長距離フェリーや離島航路の10時間、20時間も、退屈する人は多いと聞きますが、私にとっては刺激的でした。でもそれは旅行者としての非日常があるわけで、日常ではありません。海の上の日常…1年のうちの何か月も、時に半年以上も洋上で過ごした19年間は、今にして思えば、なんと贅沢な日々だったのでしょうか。

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Author:mesoplodon
子供の頃から「生き物」「乗り物」「化け物」好き。海やら街やらで写真を撮っています。

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