時代


  変わりゆく街 2014年2月

 大型商業施設「あべのハルカス」で有名になった大阪・阿倍野の一角、天王寺駅前から路面電車が走っています。チンチン電車といった方がなじみがよいでしょうか、阪堺電気軌道上町線です。もう一つの発着駅である恵美須町からは阪堺線が延びていて住吉停留場で接続し、上町線は住吉公園までの4.6km、阪堺線は堺市・浜寺駅前までの14.1kmを結んでいます。昭和55年11月までは阪堺線の今池から平野区・平野まで、南海電鉄(当時)平野線5.9kmが走っていました。
 かつては全国で見られた路面電車でしたが、モータリゼーションの波や利用者減少等の理由で次第に姿を消してゆきました。ここ大阪でも、大阪市電は昭和44年に全廃され、当時南海電鉄であったこのチンチン電車も、市営地下鉄谷町線の延伸によって、平野線が廃止となっています。

 最近では、路面電車の都市交通としての利便性や経済性等が見直され、地方では低床タイプの新型車両を導入、活性化しているところも見られるようになりました。この阪堺電気軌道でも新型車両が投入され、自治体の補助による運賃値下げもあって、これからが楽しみです。写真の車両は昭和3年・川崎車輛製のモ161型ですが、こうした年代物の車両が吊り掛け駆動の音も高らかに走り回っているところも、ファンとしては大きな魅力です。

 時代…でしょうか、道路の拡張にやや取り残された感のある天王寺駅前ですが、邪険にされず駅や路線も整備されて、今後も長く皆さんの脚となってくれることを願ってやみません。

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Author:mesoplodon
子供の頃から「生き物」「乗り物」「化け物」好き。海やら街やらで写真を撮っています。

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