山梨に行ってきました 3


  ジャコウアゲハの産卵 2015年5月

 時期が早くてオオムラサキの成虫には会えませんでしたが、館内をひらひらと飛ぶ黒っぽい翅のアゲハチョウが目に止まりました。黒といっても真っ黒ではなく明るい褐色といった感じで、太くて下部の赤い胴体からもジャコウアゲハだと分かります。花の蜜を求めるように、次々とツル草の葉を巡っていき、ガイドさんによると産卵場所を探しているとのことでしたが、やがて1枚の葉に止まると、胴体を大きく曲げて産卵をはじめました。2か所で7つほどの卵を産むと、近くの葉でしばらくじっとしていました。やはり疲れたのでしょうか。

 ジャコウアゲハが産卵していたのは、ウマノスズクサという多年生つる植物です。その昔は根や果実を解毒剤や咳止めなどに利用していましたが、毒性物質を含むことが分かり、現在はあまり使われないそうです。面白いのは、この毒性物質をジャコウアゲハも利用していることで、幼虫時代に食べた葉から体内に毒性物質を蓄積、捕食者から身を守る術となっています。胴まわりのカラーリングは有毒注意のアピールなのですね。そう言えば、昆虫に限らずヤドクガエルのように派手な色彩で訴える生き物は少なくありません。

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Author:mesoplodon
子供の頃から「生き物」「乗り物」「化け物」好き。海やら街やらで写真を撮っています。

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