アルバムから 4


  カツオドリ飛翔 1993年3月

 南島は東京都の離島、小笠原諸島の父島の南西に位置する小さな無人島です。自然保護の観点から、現在は上陸者数や散策ルート等に厳しいルールができていますが、私が訪れた当時はその点、実におおらかで、鋭くとがった岩質の山にも登ってみることができました。これはその時の1枚です。

 カツオドリについての知識もなく、ただただ飛翔する姿に魅かれてシャッターを切ったのですが、実はこの時、カメラがトラブルを起こしていまして、現像してみるとほとんどのコマにうっすらと影のようなものが写り込んでいました。現像所でフィルムのチェックをした時、画面に映り込んだその影を見て気が遠くなりかけたのですが、カツオドリを一番きれいに捉えたこのコマだけが、なぜか普通に写っていたのです。

 以前にこのブログでご紹介した、シャチがウミガメにアタックした写真を撮った時にも感じたことですが、きっと写真の神様がどこかで見ていて、この1枚を撮らせてくれたのだなあと。こうして書くと実に馬鹿馬鹿しい感じがしますが、時として幸運以上の、不思議な1枚を撮る、いや撮らせてもらうことがあるのです。

 この年の夏から調査船に乗るようになり、カツオドリにもたくさんお目にかかって、頭からフンを被ったりするようになりました…。それはまた別な機会に。

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Author:mesoplodon
子供の頃から「生き物」「乗り物」「化け物」好き。海やら街やらで写真を撮っています。

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