潮目の話


  サメ、悠々と 2009年6月

 ずーっと、海の話題から離れていました。

 航海中、潮目の多い所に差しかかると、船から近い海面に目が行きます。というのも、潮目にはいろいろ楽しみな生き物が集まっていることが多いからです。潮目は異なる水温や塩分濃度の出会うところ。そのためプランクトンがたくさん発生し、エサを求めて魚たちが、クラゲたちが、カメたちが、鳥たちが、クジラたちが、いろいろとやってきます。プランクトンではっきりと海の色が区切られ、クラゲの大群がひしめき合い、あちらにもこちらにもマンボウの背びれ(パタパタ動いてかわいいです)が揺れ動き、時折、さっとミンククジラの体が浮上する…といった具合です。

 写真のサメは、種類は分からないのですが、体長2メートルくらいの、比較的小型のものであったと思います。船上にいるので呑気にしていますが、もし同じ水中にいたら洒落になりませんね。大人しいサメもいるそうですが、イタチザメだったか、取りあえず咬み付くという習性のものもいると聞きます。大型のサメでは、ヒラシュモクザメだと思うのですが、体長が4メートルほどもあって、すれ違っただけなのにとても恐ろしく感じたことがあります。

 サメの中でもプランクトンイーター、つまりジンベイザメのようにプランクトンを食べる種類のものがいて、これは非常に温厚なようです。調査中、水面下の色で発見することがあって、クジラだと思って接近すると、なかなか浮上しません(サメだから当然ですよね)。皆でおかしいなぁということになって、ようやくこのサメに思い当たるというわけです。大きなものだと体長10メートルを超えることもあって、立派ですよ。これはちょうどニタリクジラくらいの大きさで、どちらも温かな海に暮らすため、間違えてしまうというわけです。

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Author:mesoplodon
子供の頃から「生き物」「乗り物」「化け物」好き。海やら街やらで写真を撮っています。

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