一本の道


  押すな押すな 2012年10月

一本の細い道があります。誰も皆、その道を進もうとします。皆が集まるので、その道はとても混雑して、雰囲気もギスギスしています。でもそこからはみ出すのは脱落者であり、生きていくことができないと教えられるので、誰しも必死でその道に留まろうと努力をします。

これまでずっと、そういう道は歩いてきませんでした。道の外を転んだり飢えたりしながら歩いてきました。傍から見ると道にいる人たちは恐ろしげに見えたり、ひどく気の毒に見えたりしたものです。はみ出したら死ぬ―と言っている人が滑稽に見えたこともあります。今、少しだけその道を歩かせて頂いて、また違って見えるようになりました。つまり、どこを歩いてもあまり差はないということです。道にしても道なき道にしても、要はしっかり歩けばよいのですね。

道にせよ道の外にせよ、私たちの歩くところに毒や鋲を撒いて平気な人たちがいます。道を直してあげようと言って法外なお金を取る人たちもいます。身近な困った人たちより、ずっと性質の悪い人間に注意しなくてはなりません。新聞、テレビ、インターネット…今のように便利な世の中だからこそ、誰かの言うことに注意深くなる必要があると思うのです。

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Author:mesoplodon
子供の頃から「生き物」「乗り物」「化け物」好き。海やら街やらで写真を撮っています。

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