ハシブトウミガラス


  餌を咥えて飛ぶ 2009年7月

7月のオホーツク海。この日はサハリン北端から北北東に60マイル(約110キロ)辺りを走っていました。水温、気温ともに10℃くらいで、夏とはいえ防寒着が欠かせません。天候はどんよりと全天曇り。少し風があって海面がざわつき、この時期特有のガスがかかって水平線もモヤけています。時折ミンククジラやイシイルカ、シャチなどが現れます。そんな中を、ウミガラスはじめ様々な海鳥達が飛び交っていました。

陸上の鳥の名前に“ウミ”を付けたものはけっこうありますね。ウミガラス、ウミツバメ、ウミスズメ、ウミバト、ウミオウム…まだいたかな?その中のウミガラスは体長45センチほど、白黒模様の美しい鳥です。鳴き声からオロロン鳥とも呼ばれ、日本では北海道の天売島などで繁殖していましたが、近年激減してしまったそうです。

餌の豊富な場所では上記のほか、エトピリカやツノメドリ、ケイマフリやウトウ、あるいはミズナギドリ類といった鳥たちがたくさん集まって餌を追います。餌は小型の甲殻類やイカなどが多いとも聞きますが、私が見た中では写真中央の個体のように小さな魚をよく咥えていました。泳いだり潜ったりする様子も見かけます。潜るというより水中を飛ぶという方がぴったりな泳ぎっぷりです。ただ本当に飛ぶのは苦手なようで、特に飛び立つ時、じたばたと苦労しています。船に驚いて飛び立つ(潜ってしまうことも)のですが、最初はこちらをふり返りふり返り泳ぎ始め、ついに意を決して助走を始めます。その困ったような感じが人間くさくて、申し訳ないような可笑しいような…。

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Author:mesoplodon
子供の頃から「生き物」「乗り物」「化け物」好き。海やら街やらで写真を撮っています。

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